読書メモ: Vol.1 賃貸か購入か キンドル・リノベシリーズ

以前ブログや本を読んだりしていたし、最近はよく Voicy を聞かせてもらっているちきりんさんの KDP の本。自分はずっと賃貸に住んでいるが、もう 40 過ぎなのでまわりには家を買っている人のほうが多そうで、どうなのだろうか、と思い読んだ。

最初に結論を書けば、居住用の不動産を「今、買うべき」と言えるのは、次の3つの条件をすべて満たしている人、というのが私の考えです。

1.経済的に無理なく買える状況にある

2.賃貸物件では実現できない「購入したい積極的な理由」が存在する

3.自分や家族のライフプランがある程度、固まっている

主張はここに集約されており、明確である。自分の場合は 2 も足りないし、3 についても今の会社をずっと続けていける気もあまりしていないので、まだかなと感じた。

築25年のマンションのお風呂はどうでしょう?そろそろ取り替えたいと思うほど老朽化していませんか?

マンションでも戸建てでも、修繕が必要なこととそのための積み立てなど準備が必要なことを説明している部分だが、自分が子どもの頃にリフォームした実家のユニットバスや洗面台が、今はものすごく汚くなってしまっており、まさにそうだなと感じた。まだあまり考えたくないけれど、将来、親が亡くなったときに実家をどうしたいのかについて、親の意見を聞いておかなければならないなとも感じた。

家を買うなら「賃貸物件ではぜったい実現できない、購入したい積極的な理由」が必要なのです。

この本で繰り返し述べられている主張はこれであるが、自分の場合、今後 10 年以内にはもう少し広い家が必要になるくらいなので、それが賃貸でも実現できそうなのかを確認する必要があるかなと思う。

「買う方が得だから」と言って自分の家を買う人は、ここがごっちゃになっています。投資なら「得か損か」で決めればよいですが、自分の住む家は経済的な理由だけで選ぶものではありません。

理解していただきたいのは「自分が住むための家を買うのは、不動産投資ではない」ということです。

家を買った人で、たまたま買い換えたけど値上がりしていて得をしたという人の話を聞くとうらやましく思ってしまうが、そう考えないほうがよい。

私がお勧めする「中古マンションの選び方」のひとつは、「自分と価値観や生活スタイル、家族構成が似た人が多く住むマンションを選ぶ」ということです。

まとめれば、集合住宅であるマンションでは「最大のリスクは、他の住民」だというのが、20年間、区分所有者としてマンションに住んだ私の結論です。

これは確かにその通りと思う。一方、同じような住民だと一斉に高齢化するので、ユーカリヶ丘の話のように、世代などいろいろな住民にばらけていた方がいいような気もする。

まずは賃貸に出されている部屋を借りて住み、管理状態が気に入れば購入というのは、中古マンション購入方法としてとてもリスクの低い、いい方法だと思います。

これももしマンションを買うなら実践してみたいと思う。戸建てで借りられるなら借りてみた方がよいとも述べられている。分譲マンションであっても、けっこう賃貸に出されているので借りてみれば、というのはなるほどと思った。

まとめると、さすがちきりんさんなので大変に分かり易かった。75 ページの短い本のはずだが読むのに 1 時間半くらいはかかった。