読書メモ: スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

社内で「えーっと」が多くてもったいないと思う人がおり、自分もそうかも知れないと思ったので読んだ本。イベントで話す予定があり、話し方を改善したいというのもある。

187 ページ、平均読書時間は 2 時間 25 分の本。自分の場合は 3 時間半くらい(3 日間)かかった。

全体的な感想

「えーっ」とが出る要素を「心」「思考」「声」の要素から説明していて、納得感があった。新しい発見があったというよりも、なんとなく理解していること言語化してくれている感じ。話し方の改善のためにはトレーニングやしっかりとした事前準備が必要で、本を読んだだけで簡単に直るものではないと再認識した。

3 つのポイントに要約

  • フィラーが出やすいのは「心」「思考」「声」が不安定な時であるが、どれかが不安定でも、他で補えればフィラーは出にくい。
  • 一生懸命ポジティブに話すことが大事であり、それができていればフィラーを出てもさほど気にならない。
  • 短文に区切って話そう。

気になった部分の引用

少なくとも、人前で話すときは、自分を鼓舞したり、覚悟を決めるしかありません。そして成功体験を積み重ねて自信を手に入れるのです。

自分を過小評価しているとフィラーが出やすい。自信を持つことが大事。これは「心」の話。

基本的に自分自身の姿勢として、「未熟者ですが」「僭越なんですが」「言える立場じゃないんですが」「まだまだ勉強が必要なんですが」「間違っていたらごめんなさい」という気持ちが満ち満ちていると、物事をはっきり言わない方向に言動が進みます。

しっかりと話すないようについて準備ができているときは、フィラーは出にくい。つまり、準備する時間があるのであれば準備をしっかりすることが大事。これも「心」の話。

「思考」のメモリを浪費しないコツはシンプルです。それは、1センテンスを短くするということです。

短い文章なら簡単に頭に浮かびますし、むしろ聞き手にとっても、この〈間〉は、大きな意味を持ちます。この〈間〉が、耳から入ってきた情報を咀嚼し理解する重要な時間なのです。

これは取り組み易いと思うし、効果的だと思うので取り組んで行きたい。

今日、できていないあなたを、ほんのわずかでもいいから前に進めることです。そして小さな自信を身につけることです。そうすると、今よりちょっと強くなる。それを積み重ねていくしかありません。徐々に心理負けしない自分が確立されてきます。そうするとたとえフィラーを言ってもあまり気にならなくなるのです。

「声」のパートに書かれているが、「心」の話のようにも思う。日々少しずつチャレンジを続けて、自分に自信を付けよう。なるべく飲み会に参加するとか、あまり知らない人と積極的に話すとか。

事前準備が、フィラー阻止対策の1つになると述べましたが、では原稿を書いて、それを完璧に暗記すれば問題ないのでしょうか。まったく話す内容を考えていないよりはマシかもしれませんが、事前準備としては一番してはいけないことです。

暗記は避けるべきと書かれていて、確かにそうかなと思う。内容をよく理解して自信を持ち、自分が何を話したいかを明確にして、自分の言葉で話すべき。

鏡前1分間スピーチ

9 つのトレーニングが紹介されているが、基本となるのがこれ。鏡の前で、鏡に写った自分の目を見て 1 分間スピーチをする。