IT ストラテジスト受験メモ

久しぶりに情報処理技術者試験を受けた。確実に不合格なのだが、気づきをメモしておく。

受けたのは IT ストラテジスト (ST) 。2015〜2016 年に某社ユーザーグループの研究会活動で、「これからの時代に求められる IT 人材をどう育てるか」をテーマとした検討を行い、IT ストラテジスト資格の取得が有効と結論づけたことがある。それ以来、宿題として頭の中にあるが、ずっと取り組めていなかったもの。

敗因

午後 2 の問題を見ないで午前の勉強から始めてしまった。一番難しいのが午後 2 なので、そこでどんなことが必要となるのかを最初に確認すべきであったが、午後 2 の問題をちゃんと見たのは 1 ヶ月前であった。そこからどうしたら論文を書けそうか慌てて情報収集したが書けそうな気がしなかったので、残り 2 週間時点で諦めて今回は午後 1 までの合格を目指した。勉強時間は正確にわからないが 50 時間程度と思う。おそらくその倍の 100 時間が少なくとも必要だったのではと思う。来年は論文を書けるよう取り組みたい。

勉強に使用したもの

調べていく内に ITのプロ46 三好泰之さんという方が参考書を多数書いており、YouTube の解説動画も出しておりとても分かり易いことがわかった。

書籍

午前知識の教科書としてよかった。午後についてはほとんど読めていない。

午後 2 の対策としてはとても丁寧に書かれておりこれがよさそうだった。

午後 1 の対策は参考になった。午後 2 については、いろいろモジュールを用意してそれを組み合わせるという手法なのだが、どうモジュールを用意すればよいのか、どう暗記すればよいのかわからなかった。

三好さんの本で、各カテゴリの試験の勉強方法が参考になるもので、ST であれば午後 2 の問題文を読んでから午後 1 に取り組むべきとされていた。試験直前に読んだが、最初に読みたかった。

未読。

午前知識の習得のためと思って読んだが、途中で辞めた。午前対策は過去問をやった方がよい。

三好さんの本で、ベースとなる知識習得に有用。まだ読書中。

未経験で合格した方の体験記で、準備の方法など参考になることが多かった。

1 つ目の論文を書くということのハードルがとても高く、実際自分も書けなかったのだが、そのためのステップを書いているとても短い本。最初のステップはサンプル論文を書き写す「写論」になっていてなるほどと思う。8 mm 方眼のノートがおすすめされており参考になった。

YouTube

三好さんの解説動画がたくさんありとてもよい。特に午後 1 を実際に解く動画がとても参考になった。

できなかったこと、来年に向けて必要だと思うこと

論文の準備が全くできなかった。本番は白紙、準備段階でも 1 文も書けていない。業務で実際に経験することは難しいので想像で書くしかないが、そのネタが思いつかなかった。業務で関連する経験がなければおそらく午後 1 の問題を参考するのがよく、適当なネタを定め、そのネタに関してしっかり業界研究および情報収集をすることが必要と思われる。

試験の内容以外で準備してよかったもの

紙に字を書くということが近年なかったが、文房具をいろいろ揃える必要があった。以下 Amazon のリンクを貼っているが、文房具はヨドバシ.com のほうが早くて安いことが多いという気づきもあった。

過去問は紙に印刷して取り組んだ方がよいが、本番と同じ B5 の用紙がよく、両面印刷してホッチキスで閉じると本番と同じ形式になる。

解答用紙の原稿用紙に近い形式である 8 mm 方眼のノート。

過去問を解く際に時間を計るタイマー。

よい筆記用具が必要と感じ、いろいろ試した結果、文字を書くときにメインで使ったのはこのシャーペン。

自分は昔から鉛筆の持ち方がおかしくて疲れやすいため、持ち方を強制する補助具をいくつか試した。ただし親指の推奨位置が補助具によって違う。このスタビロのものだと人差し指と同じ高さになるので、親指を 1 つ上にずらして使った。マークシートを塗りつぶすのはシャーペンより鉛筆のほうが効率がよい。

こちらも持ちやすく、シャーペン形式。ただし芯が特殊。

スタビロの鉛筆は三角形で少し太いため普通の鉛筆削りでは削れない。スタビロ純正の鉛筆削りもあるが、そちらは削りカスをためておく部分がない。この公文のものが使える。

こちらの北星鉛筆の補助具のほうが親指の位置は適切なのではと思う。

北星鉛筆の補助器具は鉛筆用だが、シャーペンを入れたい場合はこれがちょうどよかった。