本をたくさん読んで学びたいが、そのためにはまず読書の効率をあげた方がよいと考えており、読書術系の本を読んでいるシリーズ。
205 ページ、平均読書時間は 2 時間 41 分の本。自分の場合は 5 時間くらいかかった。
全体的な感想
非常に勉強家で努力家の著者による本で、1 日 2 冊の本を読んで YouTube 図書館でアウトプットしているらしい。読書法にとどまらず、自己啓発だったりビジネスパーソンとしての姿勢のような内容も多く、よい本であった。ちきりんさんの本を読んでいるようで、主張にはその影響が感じられる。最後におすすめの 30 冊の本が書いてあり、今後の読書の参考にしたい。本の中の主張に合わせて、この本の内容を 3 つのポイントに要約してみる。
3 つに要約
- 格差の原因は読書をするかしないかにあり、読書を積み重ねて「思考力を鍛える」ことができ、ビジネスを初めとして人生をよりよくできる
- パレートの法則により、本の内容の 20 % が理解できれば、80 % の内容が理解できるので、全部を読む必要はなく「断捨離読み」をする
- 本を読んだ内容を忘れないためには、受け身ではない能動的な姿勢が大事であり、アウトプットすることが大事である
気になった部分の引用
私の読書法の主な特徴は3点です。
・1冊の本を1回だけでなく、それぞれ違う方法で4回読む
・1冊の20%を読むことで本全体の80%を理解する
・読んだ内容を誰かに伝える「アウトプット」を重視する
著者の読書法をまとめるとこの通り。4 回とは、「予測読み」「断捨離読み」「記者読み」「要約読み」で、このそれぞれのステップが、ビジネスでも必要であり、思考力を鍛えることができる。例えば「断捨離読み」によって取捨選択や優先順位付けの能力が鍛えられる。
自分の「思考の軸」を鍛えるために最適な本を選ぶための第一歩は同一ジャンルの本を4冊買うことです。
同じジャンルの本を続けて 4 冊読むことを進めている。理由としては、同じ内容を続けて読んだ方が繰り返しの効果で忘れにくいことが書かれていた。同じジャンルの本をたくさん読むというのは「コンサル一年目が学ぶこと」でも紹介されていたし、藤沢数希氏も書かれていた。実践しやすいので取り入れたい。
一方、私の読書法で必要となる2W1Hは、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の3つです。これを意識して本を読めば、著者の問題意識やその解決法についてリーチしやすくなります。
あまりこういったことを意識して読んでいなかったので、意識したい。
1冊をしっかり読むことも大切だと思います。私もそのような読書を否定するつもりはありません。しかし、このようにして「自分に必要な部分を選んで読む」「それをしっかりと自分のものにする」ほうが、1冊読んでもその内容をほとんど覚えていないよりも、役に立つ読書と言えるのではないでしょうか。
何を読むかよりも、何を読まないかのほうが大事です。80%を捨てても20%を理解できれば80点取れると思って、勇気を出して実践してみてください。
どうしても全部読んでしまいたくなり、「断捨離読み」は難しいと感じるが、結局覚えていないのであれば、必要なところをちゃんとものにする方が確かに大事である。とはいえ読まないのは難しいとやはり思うので、重要でなさそうなところは、「遅読家のための読書術」に書いてあった通りフローとして聞き流すのがよいと思う。