ちきりん氏の Voicy でのこの配信をきっかけに、この本を読んだ。
全体的な感想
Voicy で大事なポイントは語られている。実家の一軒家が古くなっており、両親も体が弱ってきており、この問題は自分事として考えなければならず、本を読んだ。まさに今後の自分とその家族の問題がそのまま書かれていると感じる。家族全員で読んでこの問題を真面目に考えたい。
3 つのポイントに要約
- リフォームの 3 つの目的は、1) 病気や怪我を予防し健康寿命を延ばす、2) 介護される人のためではなく、介護をする人の負担を減らす、3) 自分でできることを増やす
- 怪我や病気になどによって体が動かなくなってからでは間に合わないので、元気なうちに、リフォームをしておくことが大事
- そもそも、家というのは定期的なメンテナンスでお金がかかるもの 60 歳 〜 90 歳の 30 年を暮らすためのリフォームを 60 歳の時に行うのがよい
気になった部分の引用
高齢になると一晩に数回、トイレに行くという人も少なくありません。尿意を認識するタイミングも遅れがちです。このため2階の寝室から1階のトイレに急ごうとし、足を踏み外しての転倒や転落事故などが起こりやすくなっています。
両親がまさに 2 階で寝ていて 1 階のトイレに通っているので、危険な状態だと感じた。
日本では、年間2万人近い高齢者がヒートショックで亡くなっています。これは、熱中症やインフルエンザで亡くなる高齢者より遙かに多い数です。
学生時代に札幌に住んでいた頃、たまに実家に帰ってくると、冗談ではなく札幌より寒く感じた。家の断熱が致命的に悪いのだと思う。札幌は二重窓だった。断熱を何とかしたい。
高齢化に備えたリフォームは、長年暮らしてきた生活を一度リセットし、不要なものを(元気なうちに!)自力で処分できる絶好のチャンスです。モノを整理・処分するためにこそリフォームすべき、とさえ言えるかもしれません。このように、そもそも高齢化対策リフォームとは「家を安全にし、体が不自由になるリスクを減らすための予防策」であり、「自分のためではなく、家族の負担を少なくするための準備(マナーであり、思いやり)なのだ」ということをよくよく理解しておきたいものです。
リフォームを断捨離のきっかけとするのはなるほどと思った。
つまり体が弱っても「ひとりでできることの多い家=自立して暮らしやすい家」とは、「水回りが使いやすい家」なのです。
リフォームの優先順位の高い場所として水回りがあげられていた。実家をリフォームする場合、トイレとお風呂が最初だろう。
洗面室一体型のトイレがお勧め
妻のおばあちゃんのお家が、トイレと洗面室が一体になっていたが、なるほど、と納得した。リフォームするならこの形式にしたい。
つまり、車椅子で水栓を利用するには「シンク、洗面台の下がオープンで、車椅子をその下に引き込める」ことが必要なのです。
シンクの下に収納庫があるのはダメ。座って利用できる必要がある。
定年を迎え、入ってくるお金が年金だけとなり、毎月の収支が赤字になると、相当の貯金のある人でも「できるだけ節約しよう」と考えがちです。
父がリフォームを嫌がっているが、この気持ちなのだろう。理解できる。